人生まだまだある
2008-09-26(Fri)
ゴールドジムは、ゲイに人気があって、確かに、ゲイが多く来ている。
今日も、二人とも短髪でがちむち体型のゲイカップルが、マシンジムでお互いにサポートしながら、トレーニングしていた。
年齢差がありそうなカップルだったけど、ふたりとも、鍛えた肉体が、とてもセクシーで、とても仲が良く、見ているとちょっと焼けてくるほど。
でも、今日は、スポーツジムに来ているゲイの話ではなく、ジムで出会った女性の話。
僕が行っているゴールドジムには、天井がドーム型のガラス窓になったプールがある。
背泳や、横泳ぎで天井を見ながら泳ぐと、窓を通して青空が見える。

天窓のガラスには、プールの水が反射して輝き、青空は、まるで光る海が波打つように見え、とてもきれいだ。
僕は、それを見ながら泳ぐのが好きで、ゴールドジムへ行った時は、必ず、プールで泳ぐことにしている。
今日もいつものように横泳ぎをしていると、天窓に映る青空に見とれてしまい、うっかりして、隣を泳いでいる人に接触してしまった。
あわてて立ち上がり、
「すいません。」
と謝ると、
「私こそ、すいません。泳ぎが下手なもので・・」
と謝ってきたのは、プールに入るときに見かけた、上手にクロールで泳いでいた女性だった。
「そんなことないですよ。クロールが上手ですよね。」
と言うと、
「私は、リタイアしてからクロールを覚えたんですよ。」
と言う。

どう見ても、60才以上には見えない女性だったので、
「リタイアしてから?」
と驚いたように問いかけると、
「私は、リタイアしてからジムに来るようになったんです。
それからクロールを覚えたんです。
リタイアするまでは、仕事が忙しくて、こういうところに来る余裕がなかったんです。
ずっとひとりで生きてきましたから。」
「一人でですか。
女性が一人で生きていくのは、大変だったでしょう。
今でも女性は、公平に評価されていないところがありますから。」
「そうです。
私は、それでも、負けるのが悔しかったので、会社も、一度も転職せずに、働いてきたんです。
セクハラとか差別とかもありましたが、正しいと思ったことは、はっきり言って、生きてきました。」
「偉いです。」
「私は、リタイアしてから、日本人が一人も住んでいない、アフリカで住んでいたこともあるんですよ。」
「ひとりでそんな所に住んで、病気したとき、どうしようかなって、不安とかなかったですか?」
「病気すれば、帰ってくればいいんです。」
「勇気がありますね。本当に、偉いです。」
「リタイアしてからは、自分のやりたかったことを精一杯やるようになりました。」
「僕も、やっと最近、ジムに来れる余裕が出てきました。これまでは、仕事ばかりで、とても、そんな余裕ありませんでした。」
「(あなたは)若いからこれから何でもできますよ。」
「いいえ、僕は、もう若くないです。」
「まだ、若いですよ。
でも、あっという間に歳はとってしまうので、やりたいことをやった方がいいです。
私は、75歳を超えているんです。」
またまたびっくり。
どう見ても、60歳以下に見えるのに、75歳を超えている!?
「(年齢の割に)ずいぶん、体がしっかりしていますね。」
と言うと、
「来年の桜の花が見れるかなって、いつも思うんですが、それでも、いつまでも丈夫でいたいから、毎日、泳ぎに来ているんです。」
そして、
「私、ここでは、あまり人と話をしたことがなかったのですが、話ができて、とても楽しかったです。」
そう言って、女性は、また、クロールで泳ぎ始めた。
ゴールドジムには、セクシーなトレーニングウェアや、ぴっちりしたスパッツを身につけて、マシンジムで鍛えているガチムチやムキムキマンも、いっぱいいるけれど、こういう女性も来ている。
僕も、もう50歳になり、後、どのくらい、人生、楽しめるかなあと思い始めていたけれど、この女性の話を聞いて、人生、まだまだある、そう思った。
この女性から、前向きに生きていく元気をもらった。
---- to be continued ----
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今日も、二人とも短髪でがちむち体型のゲイカップルが、マシンジムでお互いにサポートしながら、トレーニングしていた。
年齢差がありそうなカップルだったけど、ふたりとも、鍛えた肉体が、とてもセクシーで、とても仲が良く、見ているとちょっと焼けてくるほど。
でも、今日は、スポーツジムに来ているゲイの話ではなく、ジムで出会った女性の話。
僕が行っているゴールドジムには、天井がドーム型のガラス窓になったプールがある。
背泳や、横泳ぎで天井を見ながら泳ぐと、窓を通して青空が見える。

天窓のガラスには、プールの水が反射して輝き、青空は、まるで光る海が波打つように見え、とてもきれいだ。
僕は、それを見ながら泳ぐのが好きで、ゴールドジムへ行った時は、必ず、プールで泳ぐことにしている。
今日もいつものように横泳ぎをしていると、天窓に映る青空に見とれてしまい、うっかりして、隣を泳いでいる人に接触してしまった。
あわてて立ち上がり、
「すいません。」
と謝ると、
「私こそ、すいません。泳ぎが下手なもので・・」
と謝ってきたのは、プールに入るときに見かけた、上手にクロールで泳いでいた女性だった。
「そんなことないですよ。クロールが上手ですよね。」
と言うと、
「私は、リタイアしてからクロールを覚えたんですよ。」
と言う。

どう見ても、60才以上には見えない女性だったので、
「リタイアしてから?」
と驚いたように問いかけると、
「私は、リタイアしてからジムに来るようになったんです。
それからクロールを覚えたんです。
リタイアするまでは、仕事が忙しくて、こういうところに来る余裕がなかったんです。
ずっとひとりで生きてきましたから。」
「一人でですか。
女性が一人で生きていくのは、大変だったでしょう。
今でも女性は、公平に評価されていないところがありますから。」
「そうです。
私は、それでも、負けるのが悔しかったので、会社も、一度も転職せずに、働いてきたんです。
セクハラとか差別とかもありましたが、正しいと思ったことは、はっきり言って、生きてきました。」
「偉いです。」
「私は、リタイアしてから、日本人が一人も住んでいない、アフリカで住んでいたこともあるんですよ。」
「ひとりでそんな所に住んで、病気したとき、どうしようかなって、不安とかなかったですか?」
「病気すれば、帰ってくればいいんです。」
「勇気がありますね。本当に、偉いです。」
「リタイアしてからは、自分のやりたかったことを精一杯やるようになりました。」
「僕も、やっと最近、ジムに来れる余裕が出てきました。これまでは、仕事ばかりで、とても、そんな余裕ありませんでした。」
「(あなたは)若いからこれから何でもできますよ。」
「いいえ、僕は、もう若くないです。」
「まだ、若いですよ。
でも、あっという間に歳はとってしまうので、やりたいことをやった方がいいです。
私は、75歳を超えているんです。」
またまたびっくり。
どう見ても、60歳以下に見えるのに、75歳を超えている!?
「(年齢の割に)ずいぶん、体がしっかりしていますね。」
と言うと、
「来年の桜の花が見れるかなって、いつも思うんですが、それでも、いつまでも丈夫でいたいから、毎日、泳ぎに来ているんです。」
そして、
「私、ここでは、あまり人と話をしたことがなかったのですが、話ができて、とても楽しかったです。」
そう言って、女性は、また、クロールで泳ぎ始めた。
ゴールドジムには、セクシーなトレーニングウェアや、ぴっちりしたスパッツを身につけて、マシンジムで鍛えているガチムチやムキムキマンも、いっぱいいるけれど、こういう女性も来ている。
僕も、もう50歳になり、後、どのくらい、人生、楽しめるかなあと思い始めていたけれど、この女性の話を聞いて、人生、まだまだある、そう思った。
この女性から、前向きに生きていく元気をもらった。
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